高出力加工・切断
高い柔軟性・低コスト化・加工時間の短縮
レーザーは磨耗のない切断工具として、工業生産においてその地位を急速に確立しました。ガルバノスキャナーを用いたスキャンシステムと組み合わせることで、切断の輪郭を自由に形成できる高い柔軟性、セットアップコストの削減、高速加工による加工時間の短縮が可能です。
従来の機械的な切断方法とは異なり、レーザー切断はフィルムや紙からガラスや金属に至るまで、幅広い素材に適用することができます。
レーザー切断加工には、紫外から赤外までの幅広い範囲で発光するさまざまなレーザーが組み込まれています。
CO2切断工程
紙・ダンボール・木材
ガルバノスキャナーを使用した切断加工の主な特徴は、広範囲、小さなスポット径、高スループット、オンザフライ加工です。
ラベルのカッティング(キスカットなど)では、下の層にダメージを与えることなく、上の層の素材にのみ輪郭をカットすることが求められます。
包装材などのパッケージ製造では、設計の柔軟性と機械的機能を確保するための高精度の輪郭線が必要となり、大量生産のための迅速な加工が求められます。
研削ディスクの製造は、切断ツールが摩耗することがない非接触切断が求められます。
工業用繊維品、布地、革果
ガルバノスキャナーを用いることで最小限の生産量であっても、廃棄物の最小化、自由形状の切断、高い費用対効果の製造が実現できます。
プラスチック、フィルム
プラスチックやフィルムをレーザーでカットする利点は、材料を固定する必要がないこと(力を使わないため)、後処理が不要できれいなカットができることなどが挙げられます。ガルバノスキャナーを用いることでスピード、精度、コスト効率が良くなります。
ファイバー・YAG切断加工
ガラス・セラミックス
高精度の非摩擦切断できれいな切り口を可能にするガルバノスキャナ―はガラスやセラミックの切断に広く使用されています。USPレーザーと組み合わせることで、効果的に同時加工が可能になります。あらかじめ定義された輪郭を、素早く、頻繁に、高い繰り返し精度でスキャンすることができ、材料に大きな熱入力を与えることはありません。マイクロカットは通常、硬化ガラス、ダイヤモンド、サファイアガラス(コランダム)、ゴリラガラス、セラミックに使用されます。
金属
レーザーとガルバノスキャナ―を組み合わせることにより、金属のマイクロカッティングに多くのメリットをもたらします。材料の破壊が少ないため、時計の針や歯車などの超微細な部品の加工が可能です。